ポメラが気になる。

キングジム デジタルメモ ポメラ  DM10 パールホワイト

キングジム デジタルメモ ポメラ DM10 パールホワイト

「電子メモ」ポメラが気になる

発表されていらい多くのBlogやBBS等ネット上でも話題を呼んだキングジムポメラ。実際に購入し使った感想や意見も多く見られてきた。

今になってポメラが出てきた事が気になる

光ファイバーやワイヤレスブロードバンドが町中を駆けめぐり、新品のノートPCが5万円程度で買えるようにもなったこの21世紀も8年目を数える頃になって「ポメラ」のような割り切ったガジェットが登場したんだろう。HP200LXモバイルギアが生産中止になったあの頃に出ていれば、もっと幸せになった人達も多かったのにと考えてしまう。
出したのはラベルプリンター「TEPRA」等でお馴染みの事務機器メーカーのキングジムLenovoでもSONYでもSHARPでもPanasonicでもFujitsuなど総合家電電子機器メーカーではなく、ましてやASUSでもAcerなどの今ネットブックで日本を席巻する海外パソコンメーカーですらない。日本のメーカーが日本で売り出したガジェットだ。
「携帯過般型文章入力専用機器」なんて需要は日本にしかないのか?「ワープロ専用機」というのが最後まで製造販売されていたのも日本だったと聞く、文章を作成したいというニーズとくに国にとらわれないと思うのだが。

Googleで携帯系の事業開発をする知り合いから連絡があり、

「日本出張するので、日本でしか買えないガジェットを教えて」

と。共通の友人でハードコア・テクノロジーオタクのA君がいるのだが、

「Aに自慢できるようなもの希望」

という指定付き。

アメリカ人が日本で買うべきガジェットはありますか?(ChumbyとかEye-fiのような) | On Off and Beyond

海外のナードやギーグ達にはポメラは羨望される対象になるのか?

ポメラをほしがる人たちが気になる

Engadget:発表されてかなり大きな反響がありましたが、これはついては?

立石:
予想していなかったですね。

田辺:
正直申し上げますと、ここまで反響があるとは思ってなかったです。いままでキングジムはテプラをはじめとしていろいろな製品を出してきましたけども、ここまで、特にネット上の書き込み、ブログや2chですとか、そういった場所での反響がここまであるのは経験がないんですね。たとえば2chなんかでもテプラのスレッドというのは立っているんですけども、ポメラが発表されたころでもやっと800とか。ポメラに限っていえば直後から5つくらいたって、倉庫にいっているものもある。そう言った意味では、非常にわれわれとしては驚いています。こんなに反応があるとは思っていなかったです。

いってしまうと、個人的にはですけれども、特にこのネットの、ネットをよく見てらっしゃるかた、書いてらっしゃるかたは相手にしてくれない商品だと思っていたんですよ。どちらかというと。だってネットがつながらないしみれないし。ただ文章が打てるだけでしょう、という感覚でみられるかな、と思っていました。どちらかというと、パソコンはちょっと苦手だなとか、あまり高機能なもの使うとわけが分からなくなってしまうですとか年配の方、女性ですとか、そういったかたのほうが「文章打つだけなら簡単ね」、と受け入れられるだろうという感覚でいたのですけども、いやいやフタを開けてみると......

Engadget:大変なことに。

一同:(笑)

デジタルメモ「ポメラ」開発者インタビュー - Engadget 日本版

今時ネットに繋がらないのに、ネットで大きな話題になった「ポメラ」。
その理由はしごく当然で、既にパソコンかケータイなどでネットが使えている事が前提の道具だからじゃないだろうか?

この道具はどのような物なのか、下記のような考えに至った。

自宅の書斎や会社の机の上にパソコンのキーボード。そのキーボードが取り外せて、折りたためてポケットにしまえて持ち歩けるとする。
そして打ち合わせやインタビューの場所で広げて、キーボードに文字を打ち込んでいく、打ち込んだ文字や文章がのぞける小窓もついている。
そして一通り文章を打ち込んだキーボードを持ち帰り、再びパソコン本体につなぎ直すと文章が本体に取り込まれ、その後秀丸などで編集・推敲し、Wordなり一太郎なりで文章に仕上げるなり、Outlookなりでメールとして送る等使える。
もしくは買えるまでもなく携帯電話に繋いでそのままメールとして送ることもできるだろう。つまりはそんな道具かと。

単機能コンセプトでケータイ、デジカメ、ICレコーダ、ポメラがあって、みんなmicro SDスロットを持っていて、共通のディレクトリ構造で、ICレコーダで撮った音やデジカメで撮った写真、ポメラで書いた文章を簡単にケータイからクラウドにアップロードできると、物書きとしてはノートPCを捨てられるんだよね。デジカメがやっているように、ファイルシステムより上のレイヤーの、どういうディレクトリを掘って、どうファイル名をつけてメタデータを保管するかについて、キャリア・機器メーカー等で標準化できないっすかね。汎用デバイスばっかり増えて、違うのソフトだけじゃん、みたいなガジェットで鞄が重くなってしまっているので早くどうにかしたい。micro SDHCで8GBとか出ているご時勢だから、コンパクトデジカメもmicro SDで十分だと思うんだよね。ケータイって電池がなくなると困るし光学系やマイクは小型化で性能が限られてしまうから、ICレコーダやデジカメは単機能のガジェットが必要で、microSDでケータイとの連携だけうまくやってくれたらノートPCを捨てられるんだけどなー。完全なガラパゴス・ワールドになっちゃうけどさ。

ポメラすごいよポメラ - 雑種路線でいこう

まさにポメラは、いわば「タイプレコーダー」と呼べる物ではないだろうか。

ポメラの入力方式が気になる

実際にポメラで打ち込んで見て気になったのは、ATOKローマ字入力方式が標準方式のままだったこと。普段AZIK方式に打ちなれているとデフォルトのローマ字入力は回りくどくでめんどくさい。

かな文字が刻印された日本語キーボードなのに、かな入力方式で打つと難もあるようだ。

例えば、一度「かな入力」にしても、ポメラを立ち上げる度に「ローマ字入力」になってしまったり、キーボードの「ぬ」「ふ」「あ」の列のキーが小さく打ちにくいなど、ローマ字入力には気にはならないと思うが「かな入力」の人間にとっては結構厳しいものがある。キーボードのキーが小さいのは「ローマ字」入力の人がほとんど使わないからであるだろうから仕方がないと思うが、文字入力の方式を立ち上げる度に直すのは面倒だ。

 また「かな入力」の変更方法が「メニュー」を押しても出てこないのもわかりづらい、ローマ字からかな変換にするのはaltと「カタカナ・ひらがな」キーを押さないと「かな変換」にすることはできない。これはショートカットキーを知っている人間でなければわからないだろう。

 まあ「かな入力」の人間は少ないし、ローマ字入力の人間には気にならないだろう。マイノリティは悲しいな…

http://blog.pasonatech.co.jp/yokota/102/8972.html

NICOLAだ飛鳥だかえであすかだと親指シフト入力などでパソコンで文字入力の合理化と快適さを追求されている貴兄ならとくにポメラは歯痒く感じることだろう。

ポメラの今後が気になる

多くの反響を読んだポメラだが、気は早いが後継機は登場するのだろうか?
やはりOSはDOSLINUXWindowsでカラーだ大型画面だペン入力だ等の多機能化の声に応えた物になるのか、それても機能は変わらず価格がさらに手頃になるのか?
また、ポメラのヒットから他社から競合機種は登場する事はないだろうか?TEPRA対抗のラベルプリンターを出しているCASIOや、今なお(電子)タイプライターも販売しているブラザーからの動向が気になる。

ポメラが欲しく無いのに気になってしょうがない。

ここまで書いておいて自分はというと…、特に欲しくない。
バッテリー稼働時間も大きさも重さもキーボードの大きさも、今の文字入力の必要性にはVAIO U101で足りている。
だがポメラポメラを使う人達によってさらに変わるコンピューティングのシーンが気になってしょうがない。