パソコン関連 発掘品(DOS/V Magazine)
パソコン雑誌類に関しては容赦なく捨てていったんだけど、この2冊のソフトバンクの「DOS/V Magazine」はとりあえず取っておいてしまった。
まずは「創刊3周年」と銘打った1995年1月号…Windows95発売の年の新年号。特集は「95 PowerPCの挑戦」。
PC/ATに取って代わるともいわれていたPowerPCをCPUとしたオープンハードウェア規格な互換機の特集。
PRePとも呼ばれたこの規格なんだけど…。今となっては…。
CPUにPowerPCを搭載したパソコンの共通ハードウェア規格。1994年10月にIBM社とMotorola社が発表した。IBM社のAIXやOS/2、Microsoft社のWindows NTなど、複数のOSが動作するという特徴があったが、ほとんど普及しなかった。PRePにApple社のMac OSのサポートを追加したCHRP規格も計画されたが、Apple社の方針転換やWindows NTのPowerPC版廃止などを受けて、計画は事実上瓦解した。
それにIntel x86系CPUがここまで進化するとは思わなかったよね〜、出た手のWindows NTはx86以外のPowerPCやらMIPSやら他のRISC CPU向けのバージョンが出てたぐらいで、x86系のCPUの将来も危ぶまれていた頃でもあったよね。
ところがこの年の暮れに日本でも発売された「Windwos 95」によってビジネス・ホビー・そして一般家庭にまでもPCの普及に弾みがつき、Intel x86系CPUもAMD等の互換CPUと切磋琢磨に競争しているうちにPC分野ではRISCの追随を許さないほど磐石になってしまったと。
PowerPCの方はと言うと、今やPCどころかMacintoshにも使われなくなったけど、現在出ている家庭用ゲーム機の全機種*1ほかIBM製のUNIXサーバー/ワークステーションから組み込み用途まで、その他RISCチップ同様にPC意外の分野で広く普及していると。
そして翌1996年4/15号。
月2刊化1周年を迎えたこの号では、なんと!?特別企画「Lotus Notes R4Jの全貌」が組まれていた。
WordやらExcelやらのOfficeソフトの特集は載っていたけど、自作PCユーザーなどのホビーユース向けのパソコン雑誌と思っていたこの雑誌にLotusNotesの記事が載っていたのは今見ても意外だな〜。ビジネスとかホビーユースを問わず当時のグループウェアによる情報共有の夢を垣間見た思いがした。
12年を経た今、NotesあらためNotesDominoのバージョンも7.0となり8が出ようかという頃なのだが、見た目は大分代わったものの基本的な設計方針やらアーキテクチャーやらは一貫して受け継ぎ、ついでに操作性への不満までも受け継ぎ「逆に使いにくくなって、かゆいところを蚊に刺されたような*2」とまで言われていると…。
*1:「後藤弘茂のWeekly海外ニュース なぜゲーム機はPowerPCに、パソコンはx86に偏るのか」 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0610/kaigai188.htm
*2:nsfl10n | Notesメールは使いにくいという評価http://nsfl10n.blog9.fc2.com/blog-entry-209.html