LotusDay 二日目で思った日本のスマートフォンなどモバイル事情

昨日のWILLCOMのセッションに続き、今日はDoCoMoの講演を聞いてみました。

M1000を出して講演中しきりに「\9800に値下げしました。」「\9800で買えますよ」としきりに低価格をアピール(笑)。
ここでの急な値下げは、よほど売れなかった為の在庫処分か、WILLCOMW-ZERO3対抗の為のダンピングかな?

絶賛投売り中のM1000とうってかわって、DoCoMo発のキーボード付スマートフォンと呼べるhTCやBlackBerryは「法人顧客のみ」の販売予定。この報道に多くの先進的モバイルユーザーが落胆。

WILLCOMW-ZERO3シリーズは初期モデルが半年もせずに15万台も売れたが、多くは個人ユーザー。この実績を弾みに法人向け顧客にも売り込もうと今回の「Lotus Day」にも出展したわけだが、DoCoMoはそんなWILLCOMを出鼻を挫く為だけにhTcやBlackBerryの発売を発表したようなものだよな。

個人ユーザーは眼中外。個人はパケホーダイiアプリでゲームやっておサイフケータイとiDで買い物だけやってろということか。

別のセッションでもIBMの人が、「普通に売られているコンシューマ向け携帯電話ではビジネスに使えない」「カメラがついていたりゲームが動くなど見ていると『ただ遊びに使われるだけじゃ…』と思われて法人では買うのを躊躇する経営者や担当者が多い。メモリのフリーエリアは乏しいく、iアプリは独自企画で世界的に開発者も環境もノウハウも無くビジネス向けアプリを作りこむのは難しい。これからはスマートフォンの時代だ!」と日本では使えないはずのNokia Eseriesシリーズを手に持って力説していた。

DoCoMoブースでは「なんで法人向けにしか売らないの?そのhTcっていう端末、100台だけで幾らで売ってくれるの?(不明)」とぼやき半分でいろいろ聞いて見た。

WILLCOMのブースでは「W-ZERO3って15万台売れたそうだけど、その中で法人と個人はどれぐらいの割合?(半々ぐらい、との回答)」「256KでW-OAM対応のW-SIMってださないの?より確実に接続するために、カード式じゃなくて音声通話用端末をノートPCにつないで通信する人もいるんだよ」とツッコンでは見ました。

…なんだろうこと閉塞感は、未だスマートフォンは日本ではモバイラーと呼ばれるマニアの玩具でしかないからか、法人向けにしかBlackberryやhTCを売らないDoCoMoの判断は当然とも言える。

しかしWILLCOMのさらなる躍進や、IPモバイル、やソフトバンクMobileの登場で更に変わるかもね。