クラウドとレンタルサーバって何が違うんだっけ?
ファーストサーバのデータ消失事件というか事故から早くも一週間余りが過ぎた。
争点!?というか話題一つがこれだったなぁ…。
『俺定義かもしれないけどみんな「レンタルサーバーとクラウドは違うと思う」と思うなら、そこには区別は存在しますよね。その区別をしないで、両者をいっしょくたにするような話はちょっとやだねと、とそういう話ですよ。』
先の記事への反応に関して - naoyaのはてなダイアリー
クラウドと言われる前から「レンタルサーバ」と呼ばれていたサービスだよね。
ファーストサーバが提供していたのは、クラウド(コンピューティング)が言われる前からあった「レンタルサーバー」という業態というかサービスに他ならなった。
エンドユーザからすれば「自社内にサーバはおかずに、ネットの向こう側にあるサーバーを使う」物で経営者とか雇用者からすれば「サーバーやソフトウェアを買ったり借りたりせず、月々幾らの固定費でサービスを利用する」で「社内でのシステム管理者等の人件費が削減できる」というメリットも見込めるものだ。
「クラウド」と呼ばれるものは、「レンタルサーバー」とはサービスを提供する為の規模と仕組みが段違いな物らしい…。
国内には、とても廉価なレンタルサーバーがあって、自分もとても重宝している。(現時点で3つも契約している)
クラウドとの決定的な違いは、データセンターの規模と可用性である。
廉価なレンタルサーバーの中には、センター(建物)の法定点検に合わせて、サービスが停止してしまうところもある。
また、扱えるデータのサイズも小さく設定されていることが多いし、データの(物理的な意味での)完全性を保証しないので、自分でバックアップをとらなくてはならない。
超廉価なレンタルサーバーに中には、「国内に担当者が数名いるだけ」という怪しげなところも存在する。
ただ、簡単なスクリプトが実行できる環境(PHP、Ruby、Perlは大抵実行できる)、Webメイルの環境、ブログ環境とった機能をAll in Oneで提供してくれているので、簡単なHPを制作、公開するのであれば、コストパフォーマンスが非常に高い。
国内にサーバーが設置されていれば、レスポンス速度も確保できる。
国内に主要なクラウドプレイヤーがいない現在、中小企業や個人が利用する価値は高いが、クラウドの脅威にさらされているのは間違いない。
レンタルサーバーは中小企業や個人向けであるが、いずれもクラウドへ移行していくと思われる。
プライベートクラウドとレンタルサーバー - tetsuya_odakaの日記
さすが雲(クラウド)と言うだけあって、靄や霞とはわけが違うというのか…。